壁紙の穴を補修する手順|画鋲跡から大きな穴まで直し方を解説

画鋲を抜いた跡と、ドアノブがぶつかってできた穴は、同じ壁紙の穴でも直し方が別です。
前者はクロス用の白い充填材を少量押し込んで余分を拭き取れば済みますが、後者は奥の石膏ボードまで割れているため、裏側の当て板とパテで下地を作り直してから表面を隠します。
見分ける基準は深さで、穴に爪楊枝を差し込んで1〜2mmで止まるならクロスだけの傷、そのまま奥へ入っていくなら下地まで抜けています。
本記事では、穴の深さの見分け方・パテを2回に分けて塗る手順・盛り上がったときの削り直し・下地別の注意点を解説します。

壁デコ.com編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
壁紙の穴を補修する基本の手順
作業の中身は、穴の深さで2つに分かれます。
壁紙だけが破れているのか、その裏の石膏ボード(紙で挟んだ板状の下地材)まで欠けているのかで、使う材料も乾燥待ちの時間も変わるためです。
深さを確かめないまま白い充填材を押し込むと、材料が奥へ落ちていって表面がへこんだままになります。
穴の深さを爪楊枝で確かめる
爪楊枝や竹串を穴に軽く差し込んで、止まる位置を見ます。
1〜2mmで固い面に当たるなら、破れているのは壁紙と、その裏の石膏ボードの表面紙だけです。
抵抗なく5mm以上入るなら、石膏の層が崩れているか貫通しています。
このとき力を入れて押し込まないでください。
石膏ボードの内側には電線が通っている場所があり、コンセントやスイッチの近くではとくに注意が必要です。
症状ごとの切り分け方は壁紙の補修は自分でできるかの判断で解説しています。
針穴・画鋲跡は白い充填材を押し込む
浅い穴は、クロスの継ぎ目に使う白い充填材(ジョイントコーク)を少量出して、指先で穴の中へ押し込みます。
表面に盛り上がった分は、固まる前に濡らして絞ったウエスで一方向に拭き取ってください。
乾いてから削ろうとすると、周りのクロスの凹凸まで削れて艶が変わります。
充填材の色や使い方はコーキングの使い方と色の選び方で解説しています。
下地まで抜けた穴はパテを2回に分けて塗る
直径1cmを超えるような穴では、まず縁のめくれたクロスをカッターの刃先で整え、内側の崩れた石膏の粉を払います。
穴の裏に空洞があるなら、メッシュ状の補修テープを穴の上から貼って底を作ります。
そこへパテ(へこみを埋める充填材)をヘラで薄く塗り、いったん乾かしてから2回目を塗ります。
パテは乾くときに少し縮むので、一度で埋めきろうとすると中央がへこみ、細かいひびも入ります。
乾いたら400番前後のサンドペーパーで面を平らにして、めくった壁紙を戻すか、補修シートで隠します。
下処理を省いた補修は数日で縁が浮く
手順のなかで飛ばされやすいのは、穴の周りの掃除です。
画鋲を抜いた跡やスイッチ周りには手垢とホコリが乗っていて、その上にパテを塗ると密着せず、乾いた数日後に円盤状のまま外れます。
穴の縁から2〜3cmを、水で軽く湿らせた布で拭いてから作業してください。
ただし濡れ拭きが使えない壁紙もあります。
紙クロスや織物クロスは水分を吸ってシミの輪ができ、そのシミのほうが元の穴より目立ちます。
表面が薄い紙のように見える壁紙なら、乾いた布で払うだけにとどめてください。
厚塗りの害も同じくらい起きます。
パテを一度に5mm以上の厚みで詰めると、表面だけが先に固まって内部が縮み、真ん中が沈んだり細いひびが走ったりします。
ひびが入ったパテはその上から重ね塗りしても再発するので、いったんヘラで掻き出してから薄く塗り直すことになります。
ドライヤーで乾燥を早めるのも同じ理由で避けてください。
よくある失敗と、そこからの直し方
パテが盛り上がって影ができた
完全に乾いてから、サンドペーパーを当て木や消しゴムに巻いて平らに削ります。
指で直接持つと力が一点にかかり、削りすぎて今度はへこみます。
削りながら手のひらで面をなでて、周りとの段差が指で拾えなくなったところで止めてください。
削りすぎたときは、パテをもう一度薄く足すほうが早く収まります。
白いパテが周りに広がって艶が変わった
ビニールクロスには細かい凹凸が付いていて、その上をパテやコーク材で覆うと凹凸が埋まり、光の当たる角度によって白く浮いて見えます。
塗る範囲を穴の縁ぎりぎりにとどめるのが予防で、広げてしまった場合は乾いてから軽く削り、それでも艶の差が残るなら上から補修シートを貼って隠す判断になります。
同じ理屈は擦り傷にも当てはまるので、壁紙のキズを隠す補修方法で扱っている隠し方も参考になります。
補修シールの柄や端が合わない
補修シールは一度貼ると、剥がすときに下のクロスの表面ごと持っていくことがあります。
剥離紙を全部めくってから位置を探すのではなく、端を数センチだけ出して仮に当て、柄の向きと位置を決めてから残りをめくってください。
無地に見える壁紙でも凹凸の方向があるので、上下を逆にすると継ぎ目が線で見えます。
隠せる範囲の目安は補修シールで隠せる範囲と限界、シートを大きく貼って面ごと変える方法は壁紙シールで補修する方法で解説しています。
必要な道具と、代用が利くもの
浅い穴なら、白い充填材とウエスの2つで足ります。買い足しが要るのは下地まで抜けた穴のときで、それでも点数は多くありません。
| 道具 | 役割 | 代用の可否 |
|---|---|---|
| 白い充填材(ジョイントコーク) | 針穴・画鋲跡を埋める | 代用しない。木工用接着剤や修正液は乾くと変色します |
| 穴埋め用パテ | 石膏ボードのへこみを埋める | 代用しない。粘土や紙粘土は縮んで外れます |
| ヘラ | パテを薄く伸ばす | 硬いプラスチックカードで代用できます |
| サンドペーパー(400番前後) | 乾いたパテを平らにする | 目の細かい爪磨きでも小さい穴なら足ります |
| マスキングテープ | 周囲を汚さない | 粘着の弱い紙テープで代用できます |
| ウエス | 余分な充填材を拭き取る | 柔らかい古布やキッチンペーパーで足ります |
床の養生も忘れないでください。
サンドペーパーで削ると石膏の白い粉が落ち、フローリングの溝に入ると拭き取りにくくなります。
新聞紙を壁際に敷いてから始めるだけで済みます。
補修に取りかかるタイミングと、穴を広げない扱い
穴は見つけた時点で埋めるのが基本です。
放置すると縁のめくれた部分に袖や掃除機が当たって破れが伸び、めくれの下にホコリが入って縁が黒ずみます。
黒ずんだ縁は充填材を詰めても線として残るため、あとから隠す手間が増えます。
退去前にまとめて直すやり方は、色が合わない失敗が起きやすくなります。
壁紙は日光や照明で少しずつ色が変わるので、何年か経った壁に新品の白い充填材を入れると、その点だけ明るく見えます。
生活しているうちに埋めておけば、周りと一緒に色が変わっていきます。
作業日の湿度も影響します。
梅雨時や雨の日はパテの乾燥が遅く、2回目を塗るまでに半日以上かかることもあります。
表面を指で触ってへこまなくなってから重ねてください。
急ぐ場面では、乾燥待ちの要らない浅い穴の補修だけを先に片付けるほうが確実です。
下地で変わる壁紙の穴の埋め方
同じ穴でも、壁紙の裏にある材料でやり方が変わります。集合住宅の内壁で多いのは石膏ボードですが、水回りの腰壁や古い家では合板が使われていることもあります。
| 下地・仕上げ | 穴を埋めるときの違い |
|---|---|
| ビニールクロス+石膏ボード | 基本の手順どおりに進められます。パテの食いつきもよく、削って平らにできます |
| 紙クロス・織物クロス | 水分でシミになるため濡れ拭きを避けます。充填材の拭き取りも乾いた布で行います |
| 合板の上のクロス | パテが密着しにくく、湿気で剥がれやすい面です。薄く塗って乾かす回数を増やします |
| 塗装面・化粧石膏ボード | パテのあとに同色の塗料を筆で置かないと、白い点として残ります |
| 砂壁・繊維壁 | 粘着のある補修シートは表面ごと崩れます。直貼りは避けてください |
ドアノブがぶつかったような直径5cm以上の穴、貫通して向こう側が見える穴、電気設備のすぐ横にある穴は、下地の板そのものを部分的に入れ替える作業になります。
ここは工具と手間の量が変わるので、管理会社や内装業者に相談したほうが仕上がりも早さも安定します。
穴の周りで壁紙の継ぎ目が浮いているなら、そちらの原因は別にあるので、継ぎ目が開く原因と補修の手順で解説している対処と組み合わせてください。
よくある質問
賃貸で画鋲の穴は退去時に請求されますか
国土交通省の原状回復ガイドラインでは、画鋲やピンの穴は下地ボードの張り替えが不要な程度であれば、通常の使用による損耗として扱われています。
一方で釘やネジの穴は下地まで及ぶため、借主の負担と判断されやすい区分です。
クロスの価値は6年で残存1円まで下がる計算とされているので、経過年数によって負担割合も変わります。
最終的な扱いは契約内容と管理会社の判断によるため、心配な場合は退去前に確認してください。
壁紙の余りが手元にありません
同じ柄が手に入らないときは、家具の裏やクローゼットの中など、普段見えない位置の壁紙を必要な大きさだけ切り出して穴の上に貼る方法があります。
日焼けの程度が近いので、新品を貼るより馴染みます。
切り出した側の跡は、そのまま補修シートで塞いでおきます。
パテは何色を選べばいいですか
白いクロスなら白、アイボリー系のクロスならアイボリーが基本ですが、完全に色を合わせるより、穴の中だけを埋めて表面にパテを出さないほうが目立ちません。色付きの壁紙では、白い材料が点で見えるほうが穴より目につきます。
穴の縁がめくれて浮いています。切り取ったほうがいいですか
めくれた壁紙は捨てずに残してください。
裏に薄くのりを付けて元の位置へ戻すと、切り取って貼り直すより継ぎ目が目立ちません。
戻す前に裏側のホコリを払い、戻したあとは指の腹で数十秒押さえます。
のりの種類と押さえ方は剥がれを補修する手順で解説しています。
まとめ
壁紙の穴の補修は、深さを確かめる一手で作業内容が決まります。
爪楊枝が1〜2mmで止まる浅い穴なら白い充填材を押し込んで拭き取るだけで収まり、奥まで入る穴は補修テープで底を作り、パテを2回に分けて塗ってから平らに削ります。
どちらの場合も、周りを拭いてから始めることと、一度に厚く盛らないことが仕上がりを分けます。
ぜひ本記事の下地別の一覧と失敗したときの削り直しを参考に、手元の穴がどちらのタイプかを確かめてから道具をそろえてください。




