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押入れ・クローゼットのリメイクシート|湿気と貼り方の注意点

押入れ・クローゼットのリメイクシート|湿気と貼り方の注意点

襖を開けると、奥のベニヤが茶色くくすんで、隅に黒い点が出ています。

押入れにリメイクシートを貼るとき最初にやるのはシート選びではなく、その面を乾かして拭き上げることです。

押入れは空気が動かないぶん湿気がこもり、湿ったまま貼るとシートの裏で水分の逃げ道がなくなります。

幅1間の押入れなら内寸はおよそ幅170cm×高さ180cmで、90cm幅のロールを使っても奥の面だけで2枚分かかります。

本記事では、貼る前の乾燥と採寸・ベニヤに直貼りしたときのリスク・角の浮きやカビ臭の直し方を解説します。

壁デコ.com編集部

「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

乾燥と割り付けで決まる押入れの仕上がり

押入れは、部屋の中でいちばん条件の悪い貼り場所です。

日が当たらず、襖を閉めれば空気が止まり、季節によっては壁の裏側が結露します。

手順そのものは家具に貼るときと同じですが、下ごしらえに時間をかける割合が大きくなります。

中の物を出して、数日開けたままにする

布団や衣装ケースを全部出したら、襖を外すか開けたままにして数日置きます。

手で触って冷たく感じる面は、まだ水分を含んでいます。

急ぐなら扇風機を押入れに向けて回すと乾きが早くなりますが、湿った面に貼ってしまうとシートの下で水分が動かなくなり、あとから浮きやカビの原因になります。

汚れと毛羽立ちを落とす

押入れの内側はラワンベニヤ(薄い合板)が多く、表面がざらついて細かい毛羽が立っています。

中性洗剤を薄めた水で拭いてから乾いた布で水気を取り、毛羽が指に付く場所は目の細かいサンドペーパーで軽くならします。

粉が残ると粘着が食いつかないので、ならしたあとに固く絞った布でもう一度拭き取ってください。

内寸を測って、どの面から貼るか決める

幅1間の押入れは内寸で幅170cm前後、奥行75〜80cm、中段の板は床から70〜80cmの高さにあります。

中段より上の奥面が幅170cm×高さ100cmなら、90cm幅のロールを縦に2枚並べる計算で、重ね代を2cmほど見て2.1m前後が必要です。

木目のような柄物は柄を合わせるぶん余分に要るので、必要量に1割ほど足しておくと足りなくなりません。

柄の向きで見え方が変わる点は木目のリメイクシートがリアルに見える条件で解説しています。

奥から手前、上から下の順に圧着する

貼る順番は、奥の面から始めて左右の側面、最後に中段の板と手前の枠回りです。

裏紙は一度に全部剥がさず、上端10cmだけ剥がして位置を決め、そこから20cmずつ下ろしながらスキージー(樹脂製のへら)で中央から外へ空気を押し出します。

冬場に粘着が食いつかないときは、貼る面をドライヤーの温風で温めてから貼ると密着しやすくなります。

下地を確かめず貼るとベニヤごと剥がれる

押入れのベニヤは塗装されていない素地のままか、薄い塗装が乗っているだけの場合が多く、強粘着タイプを直貼りすると木の表面繊維が粘着層に食い込みます。

剥がすときに繊維ごと持っていかれると、板の色が抜けて白い斑になり、上からもう一度貼らないと隠せません。

剥がせるとうたう弱粘着タイプでも、素地のベニヤでは同じことが起きます。

目立たない下の隅に10cm角ほど貼り、翌日ゆっくり剥がして表面が付いてこないか確かめてから本番に進んでください。

賃貸では押入れの内部も原状回復の対象に入ります。

国土交通省のガイドラインでは、クロスの価値は6年で残存1円まで下がる扱いになっていて、経過年数によって借主の負担割合は変わります。

とはいえベニヤの表面を剥がしてしまった場合は板の交換になるため、クロスの張り替えとは別の話です。

木部への貼り方はタンスのリメイクシートの下地処理と手順で解説しています。

もうひとつの実害がカビです。

黒い点が出ている面をシートで覆うと、カビは見えなくなりますが乾く条件も失われます。

カビの生えた面には貼らず、除去と乾燥を済ませてから作業してください。

においや体調に不安があるときは、自己判断で薬剤を使い続けずに医療機関へ相談してください。

よくある失敗とリメイクシートの直し方

手前の角と枠際から浮く

押入れの角は直角に見えて実際は少し丸みがあり、そこにシートを折り曲げて貼ると戻る力が働いて数日で浮いてきます。

角では切り分けて、面ごとに別のシートを貼るほうが安定します。

すでに浮いてしまった場合は、浮いた部分を一度めくってほこりを払い、ドライヤーで温めてから指の腹で押さえ直すと戻ることがあります。

それでも戻らなければ、角から2〜3mm内側で切り落として端を作ってしまうほうが早いです。

空気が残って点々と膨らむ

大きな気泡は針で刺してから押し出せますが、貼り直しが利くうちに剥がしてやり直したほうが跡が残りません。

押入れの奥面は幅が広く、途中から斜めに引っ張られて空気が巻き込まれやすいので、上端の水平を先に決めるのがいちばん確実です。

マスキングテープで水平の目安線を引いてから貼り始めると、下まで来ても斜めになりません。

中段の板の奥で寸法が足りない

中段の板は手前の枠に乗っているぶん、見えている面より奥行きが数cm長いことがあります。

実測して切ったつもりでも奥で足りなくなるので、板は奥から貼り、余りを手前で切り落とす順にしてください。

継ぎ足す場合は、物を置いて隠れる奥側で継ぐと目立ちません。

貼った数日後に湿ったにおいがする

下地が乾ききっていなかったサインです。

シートを剥がして面を乾かし、除湿剤を入れて数日様子を見てから貼り直します。

押入れは襖を閉めると通気が止まるので、貼ったあとも、月に何度かは開けて空気を入れ替えるほうが安心です。

押入れに使う道具は5つで足りる

道具役割代用
スキージー空気を押し出しながら圧着する硬めのタオル、定規にタオルを巻いたもの
カッター端の切り落とし小型でも切れますが、刃をこまめに折ってください
地ベラ(へら状の定規)隅に折り目を付け、切る位置の当て木にする金属定規、スクレーパー
メジャー内寸の採寸
中性洗剤と雑巾ほこりと油分を落とす住宅用洗剤を薄めたもの
ドライヤー冬の圧着補助、剥がすときの加熱

100均で買える範囲でもスキージーとカッターは手に入りますが、押入れのように一度に貼る面積が大きい場所では、幅の広いスキージーがあると作業が速く進みます。地ベラを持っていない場合は金属定規でも代わりになり、プラスチック定規だと刃が食い込んで線が曲がります。

リメイクシートを貼る時期と貼り替えの目安

作業に向くのは、湿度が下がって気温が15度を超える春と秋です。

梅雨時は下地が乾かず、真冬は粘着が硬くなって初期の食いつきが落ちます。

冬しか時間が取れないなら、暖房で室温を上げてから貼り、貼った面をドライヤーで温めながら圧着してください。

貼り替えの周期は製品や環境で変わるため、年数では決められません。

判断の目安になるのは、角が浮いてきた、継ぎ目が開いてきた、シートの表面が湿気でぶよついた、という3つの症状です。

どれかが出たら、その面だけ剥がして貼り直すほうが、全面が浮いてから作業するより手間が少なくなります。

剥がすときはドライヤーで温めながら、45度くらいの角度でゆっくり引くと粘着が残りにくくなります。

ベニヤ・クロス・砂壁で変わる下ごしらえ

押入れの中は、面によって下地が違うことがあります。奥面がクロス貼りで側面はベニヤのまま、という組み合わせも珍しくないので、貼る前にそれぞれ確かめてください。

素地のベニヤ・合板

吸い込みが強く、粘着が繊維に食い込みます。

毛羽をならして粉を拭き取り、剥がす前提ならマスキングテープを下地に貼ってから、その上に両面テープでシートを留める方法もあります。

ただしマスキングテープ自体が板の表面を持っていくこともあるため、こちらも隅で試してから決めてください。

ビニールクロス

押入れの中でいちばん貼りやすい下地です。

表面が平滑で粘着が面で密着し、貼ってすぐなら剥がしたときに跡が残りにくいタイプが使えます。

エンボス(凹凸)の強いクロスだと粘着が点でしか触れないので、厚手のシートを選んで圧着を丁寧にしてください。

砂壁・繊維壁・じゅらく調の面

古い家の押入れでは、奥面が砂壁調に仕上げられていることがあります。

この面はそのままでは貼れません。

粘着面が触れる点が少なく、剥がすときは表面ごと崩れます。

ベニヤ板やプラスチック段ボールを内寸に切って立てかけ、その板にシートを貼る方法にしてください。

壁そのものには手を付けないため、賃貸でも戻しやすくなります。

下地ごとの相性はリメイクシートの種類と貼れる場所で解説しています。

中段の板の上面

物を置いて引きずる面なので、薄いシートだと継ぎ目から破れます。

厚手のものを選び、継ぎ目は奥に寄せてください。

踏んだり重い物を滑らせる面に使う製品の考え方は床のリメイクシートの選び方と注意点で解説しています。

よくある質問

押入れの天井にも貼れますか

貼れますが、自重で下がりやすい場所です。

薄手のものを選び、四隅と継ぎ目を強めに圧着してください。

天井が化粧板でなく、ざらついた素地の板なら、粘着だけで支えるのは無理があります。

天井は貼らずに側面と奥面だけで印象を変えるという選び方もあります。

防虫剤や除湿剤は置いたままで大丈夫ですか

置いてかまいませんが、シートに直接触れる位置は避けてください。

防虫剤の成分が樹脂に触れると変色したり、粘着が緩んだりすることがあります。

除湿剤は水が溜まる容器なので、倒れて液がかかると継ぎ目から染み込みます。

中段の板の上に受け皿を敷いて置くと安心です。

襖の表側と押入れの中で同じシートを使えますか

使えますが、下地が違います。

襖紙は薄い紙で下に骨組みがあるため、強粘着で貼ると剥がすときに紙が破れ、骨の位置が線になって浮き出ます。

襖側の判断はふすまのリメイクシートは剥がせる?で解説しています。

剥がすときにベタベタが残ったらどうすればいいですか

ドライヤーで温めながら、指かプラスチックのへらで転がすように集めると取れることがあります。

シール剥がし剤を使う場合は、ベニヤに染みて色が変わることがあるので、目立たない場所で試してから使ってください。

強くこするとベニヤの表面が削れるため、力ではなく熱で緩めるほうが失敗しにくくなります。

まとめ

押入れは湿気と素地のベニヤという2つの条件が重なる場所で、シートの性能より下地の状態が結果を決めます。

物を出して数日乾かし、毛羽をならして粉を拭き取り、隅で試し貼りをしてから本番に入れば、浮きと剥がれの大半は避けられます。

砂壁調の面のようにそのままでは貼れない下地なら、板を立てかけて貼る方法に切り替えてください。

ぜひ本記事の下地別の下ごしらえと道具の一覧を参考に、押入れの中から手を付けてみてください。

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