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タンスのリメイクシート|木部に貼るときの下地処理と手順

タンスのリメイクシート|木部に貼るときの下地処理と手順

タンスの前板にリメイクシートを貼ると、貼った当日はきれいに収まっていたのに、数日後から引き出しが閉まりにくくなることがあります。

原因は貼り方の粗さではなく、前板の側面まで巻き込んだぶんの厚みです。

市販のリメイクシートは多くが0.1〜0.2mm前後で、左右と上下に回し込めば合計で0.5mm近く太ります。

隙間の少ない引き出しでは、それだけで擦れ始めます。

タンスは壁と違って面の数が多く、しかも動く部分があります。

手順そのものは壁紙と同じでも、どこまで貼るかの判断が結果を分けます。

本記事では、引き出しを外してから貼る手順・前板の巻き込みで起きる不具合・タンスの表面素材ごとに変わる下ごしらえを解説します。

壁デコ.com編集部

「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

タンスに貼る手順は、引き出しを全部抜いてから始めます

組み立てられた状態のまま貼ろうとすると、前板の縁にヘラが入らず、角から浮く原因になります。

引き出しを抜いて平らな床に置き、面ごとに作業してください。

全体の流れをつかんでおきたい場合は、リメイクシートの種類と貼れる場所で粘着方式ごとの違いを解説しています。

取っ手を外して、油分を落とす

取っ手はほとんどが引き出しの裏側からネジ止めされているので、プラスドライバーで外せます。

外せない造り付けの取っ手なら、周囲を切り抜いて貼る方法に切り替えてください。

表面は中性洗剤を薄めた水で拭き、乾いた布で水気を取ってから完全に乾かします。

家具用の艶出しスプレーやワックスを使っていた家具は、成分が残っていると粘着剤がまったく付かず、一週間ほどで角から浮いてきます。

採寸は面ごとに取り、余裕を1cmずつ足す

前板の高さ・幅を実寸で測り、上下左右にそれぞれ1cmほど足した寸法で切り出します。

柄物は柄の向きを揃えるため、全段を一度に測って並べ順を決めておくと合わせやすくなります。

木目柄を使うなら縦目か横目かで見え方が変わるので、木目のリメイクシートがリアルに見える条件で柄の選び方を解説しています。

採寸のコツは面の多いドアと共通するため、ドアのリメイクシートの採寸手順も参考になります。

中央から外へ、少しずつ剥離紙を送る

剥離紙(裏の白い紙)を一気に全部剥がすと、シートが自分同士でくっついて戻せません。

上端を5cmほどだけ剥がして位置を決め、ヘラを中央から外へ滑らせながら、剥離紙を10cmずつ送っていきます。

空気は逃がしながら進めるほうが早く、あとから抜くより確実です。

角を回し込むところだけドライヤーの温風を当てると、シートが伸びてしわが寄りにくくなります。

貼り終わったら余分をカッターで切り落とし、縁をもう一度強く押さえます。

刃は数回切るごとに折って新しくしてください。

切れない刃で押し切ると、シートが伸びて縁が波打ちます。

引き出しを本体に戻すのは、粘着が落ち着く半日から1日後が無難です。

前板の側面まで巻くと、引き出しが閉まらなくなります

いちばん多い不具合が、この巻き込みによる寸法増です。

前板の表面だけでなく側面や上下面までシートを回すと、その厚みが左右で二重に加算されます。

もともと数ミリしか隙間がないタンスでは、押し込むときに引っかかり、無理に閉めるとシートの縁が捲れて白く筋が残ります。

回避のしかたは単純で、前板は表面だけに貼り、縁で切り落とします。

切り口が気になるなら、面の内側1〜2mmで切って、木の色が細く見える状態にしておくほうが、巻き込んで擦らせるより長持ちします。

レールや底板、引き出しの側面には貼らないでください。

摩擦がかかる部分に貼ると、シートがずれて重なり、開閉のたびに削れていきます。

天板も判断が要ります。

熱いものを直接置く場所にシートを貼ると、塩化ビニール系は縮んだり変色したりします。

家電を置くなら、天板は貼らずに残す選択も現実的です。

熱の影響については冷蔵庫のリメイクシートと耐熱の考え方で解説しています。

タンスで起きやすい失敗は、気泡と角の浮きです

気泡が残った

直径が数ミリなら、縫い針で中心に穴を開けて指で押し出せば消えます。

穴が目立つのが心配なら、シートの端に向かってヘラで押し、縁から抜いてください。

大きくふくらんだ部分はドライヤーで温めてから押すと、シートがなじんで戻ります。

冷えてから触ると、また浮くことがあります。

角だけが数日で浮いてくる

ほとんどは下地の油分か、角の圧着不足です。

温めて押し直しても戻るなら、その面の脱脂が足りていません。

一度剥がして拭き直すほうが早く直ります。

両面テープや木工用接着剤で押さえる手はありますが、剥がすときに家具の塗装ごと持っていくため、あとで元に戻したい家具では避けてください。

柄がずれた・しわが寄った

貼った直後であれば、ゆっくり剥がして貼り直せるタイプが多いです。

ただし引っ張るとシートが伸びて元の寸法に戻らないため、剥がすときは温風を当てながら、シートを持ち上げずに面に沿って寝かせて剥がします。

伸びてしまった1枚を無理に使い回すより、その面だけ切り直したほうが仕上がりは揃います。

リメイクシート貼りに要る道具と、家にあるもので代用できるもの

必須なのは、押さえるヘラ・カッター・金属定規・メジャーの4つです。

ヘラはスキージーと呼ばれる樹脂製のものが扱いやすいものの、厚手のポイントカードや、乾いたタオルを畳んで押し当てるやり方でも代用できます。

定規は木製やプラスチックだと刃が食い込んで直線が出ないため、金属製を選んでください。

ドライヤーは角の処理と気泡の処理に使うので、家にあるもので足ります。

あると作業が楽になるのは、位置決め用のマスキングテープと、床を切らないためのカッターマットか厚紙です。

専用の道具を買い足すより、脱脂用の中性洗剤と乾いた布をきちんと用意するほうが、剥がれにくさに直結します。

タンスの表面素材で下ごしらえが変わります

同じ手順で貼れるかどうかは、天板や前板が何で仕上げられているかで決まります。

多くの量販家具はプリント紙や樹脂シートを貼った化粧合板で、これはリメイクシートと相性のよい下地です。

反対に、木の地肌がそのまま出ている面や柔らかい木は、剥がすときに表面が付いてきます。

タンスの表面下ごしらえ剥がすときの注意
化粧合板・樹脂シート仕上げ中性洗剤で脱脂して乾かす比較的跡が残りにくい。長期間貼ると糊が残る
ウレタン塗装の突板脱脂後、目立たない場所で試し貼り塗装が劣化していると塗膜ごと剥がれる
無塗装・オイル仕上げの木部粘着剤が木に染みるため、貼る前に試す木の繊維が付いてくる。原状回復は難しい
桐たんすなど柔らかい木直貼りは避ける表面ごと剥がれる。貼らない判断が無難
塗装が粉を吹いた古い家具拭くと粉が出る面は貼れない粉の層ごと落ちて数日で浮く
ラタン・布張り・彫り込みのある面凹凸で粘着面が点接触になる貼れないと考えて別の方法を選ぶ

色の組み合わせも下ごしらえの一部です。

濃い茶色のタンスに白いシートを貼ると、薄手のものでは元の色が透けてくすみます。

白を使うなら厚みのある製品を選ぶか、下に一枚重ねる前提で考えてください。

厚みと透けの関係は白のリメイクシートは下地が透けるかで解説しています。

逆に黒でまとめる場合は、指紋と細かい傷の見え方がタイプで変わるため、黒のリメイクシートで指紋が目立たないタイプが参考になります。

貼り替えの目安は、年数より角の状態で判断します

何年もつと言い切れる製品ではありません。

日当たり、室温、手で触る頻度で差が出るからです。

実用的な目安として、貼ってから半年ほど経った時点で、引き出しの角と取っ手の周りを指で押してみてください。

押して浮く感触があれば、その部分の粘着はもう戻りません。

放置すると縁から汚れが入って黒い線になります。

貼り替えるときは、ドライヤーで20〜30秒ずつ温めながら、面に沿って寝かせて剥がします。

長く貼っていたものは粘着剤が硬くなって残りやすく、残った糊はシール剥がし剤で溶かすことになりますが、下地の塗装を傷めることがあるため、まず端の目立たない場所で試してください。

同じ面に何度も貼り直すほど下地は弱ります。

頻繁に模様替えしたいなら、天板だけ、引き出しの前板だけと範囲を絞るほうが家具は長く使えます。

よくある質問

100円ショップのリメイクシートでもタンスに貼れますか

貼れますが、1枚のサイズが小さいものが多く、タンスの前板を継ぎ目なしで覆えないことがあります。

継ぎ目は柄物ほど目立ち、縁から浮きやすい部分にもなります。

小さく試して相性を見るには向いていて、全面を一度に仕上げたいならロールで売られているものを選ぶほうが仕上がりが揃います。

取り扱いは店舗や時期で変わります。

引き出しの内側にも貼ったほうがきれいですか

見た目は整いますが、衣類を入れる引き出しではおすすめしません。

粘着剤のにおいがこもりやすく、湿気を含んだ衣類を入れると内側で結露することもあります。

内側を替えたいなら、貼らずに敷くタイプの紙やシートを使うほうが、入れ替えも掃除も簡単です。

剥がしたときにタンスの表面は元に戻りますか

下地によって変わります。

化粧合板であれば跡が残りにくいものが多い一方、無塗装の木や古い塗装面では表面が付いてくることがあります。

借りている家具や思い入れのある家具では、まず裏側や底面の目立たない場所に小さく貼り、数日置いてから剥がして確かめてください。

取っ手を外さずに貼る方法はありますか

取っ手の形に合わせてシートを切り抜き、周囲を押さえていく方法があります。

ただし切り口が取っ手の縁と接するため、手が当たるたびに捲れやすい部分になります。

ネジ2本で外せる取っ手なら、外して貼り、あとから同じ穴に戻すほうが手間も仕上がりも有利です。

まとめ

タンスへの施工でつまずくのは貼る技術よりも、どこまで貼るかの線引きです。

引き出しを抜いて前板の表面だけに貼り、側面とレールには回しません。

この一点を守るだけで、閉まらない・擦れて捲れるという不具合はほとんど避けられます。

そのうえで、脱脂を省かないことと、桐や無塗装材のように貼らないほうがよい面を見分けることが、長持ちさせる条件になります。

ぜひ本記事の手順と、表面素材ごとの下ごしらえの表を参考に、自宅のタンスがどの下地に当てはまるかを確かめてから貼り始めてください。

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