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防水の壁紙シール|水回りで剥がれないための条件と選び方

防水の壁紙シール|水回りで剥がれないための条件と選び方

洗面台の横に貼った壁紙シールが、半年たって角から浮いてきます。

パッケージには防水と書かれていたはずです。

防水表示のある壁紙シールが守っているのは表面の塩化ビニル層で、水がかかっても表面が吸わず、拭き取れるという意味です。

継ぎ目や端から水が回れば粘着層はゆるみ、下地のクロスまで湿ります。

水回りで結果が分かれるのは防水表示の有無より、貼る面が平らかどうかと、端の処理をどうするかです。

本記事では、防水・撥水・耐熱という表示の違い、素材タイプごとの水への強さ、水回りで浮かせない貼る面の決め方を解説します。

壁デコ.com編集部

「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水の壁紙シールが守っているのは表面の樹脂層だけです

市販の壁紙シールは、おおまかに表面の樹脂層・基材・粘着層という3層でできています。

防水や撥水をうたっているのはいちばん外側の話で、水滴が乗っても表面が吸わず、乾いた布で拭けば跡が残りにくいという性能です。

層の断面、つまりカットした端は樹脂でふさがれていないため、そこに水が触れれば基材と粘着層に入っていきます。

水は上から下に流れて、いちばん低いところに溜まります。

洗面ボウルの立ち上がり際、キッチンのシンク奥、洗濯機まわりの床際は、跳ねた水が乾かずに残る場所です。

ここにシートの下端が来る貼り方をすると、表面がいくら水を弾いても端から粘着がゆるみ、数か月で角がめくれてきます。

防水表示から期待していい範囲は、跳ねた水が染みないことと、表面を水拭きできることまでです。

「濡れる場所に貼れる」という意味ではありません。

浴室の中のように、常に湿気があって温度も上下する場所は、防水表示があっても使用不可としている製品が少なくありません。

貼れる場所の判断は、防水という一語ではなく、商品ページの使用可能場所の記載で行ってください。

防水・撥水・耐熱は、それぞれ別の表示です

売り場では似た言葉が並びますが、指しているものは違います。

撥水は水滴が玉になって流れることで、水を長時間ためても平気という意味ではありません。

防汚は皮脂や油の汚れが表面に残りにくい加工で、水への強さとは別の話です。

耐油はキッチン向けにうたわれることが多く、油はねを拭き取れるかどうかを指しています。

いちばん取り違えやすいのは耐熱です。

防水表示があっても耐熱温度の記載がない製品は、熱に強いとは限りません。

塩化ビニルは熱で軟らかくなって縮む素材なので、コンロの近くに貼ると波打ったり、粘着がにじんだりします。

ガスコンロやIHの真横に貼るなら、防水ではなく耐熱温度が明記されたものを選び、直火が当たる位置には貼らないでください。

コンロ周りの離隔の考え方はキッチンの壁紙シールと耐熱の注意点で解説しています。

逆に、耐熱をうたうアルミ調のシートが水に強いとも限りません。

表示は1つずつ独立していると考えて、自分が貼る場所で必要な項目だけを確かめるのが確実です。

洗面所なら防水と防汚、キッチンの調理台まわりなら耐油と耐熱、脱衣所の壁なら湿気に対する記載を見ます。

水への強さは壁紙シールの素材タイプで決まります

同じ「はがせる壁紙」の棚に並んでいても、素材が違えば水がかかったあとの挙動がまったく変わります。表面の質感の好みだけで選ぶと、水回りでは半年もたないことがあります。

塩化ビニルシートタイプ

表面が塩化ビニルのフィルムで、水回り向けとして流通している多くがこのタイプです。

水滴を吸わず、中性洗剤を薄めた液で拭ける製品もあります。

厚みがあるぶん下地の色や柄も透けにくく、白系を濃い色の上に貼るときにも扱いやすいタイプです。

弱点は熱で、コンロ周りには耐熱記載のあるものを選ぶ必要があります。

発泡クッションタイプ

塩化ビニルを発泡させて数ミリの厚みを持たせたもので、クッションブリックなどの名前で売られています。

厚みが凹凸を埋めるため、タイル目地のような段差がある面にも比較的なじみます。

表面は水を吸いませんが、断面がスポンジ状で、切り口から水が入ると内部に残ります。

水がかかる面に使うなら、端をコーキング材でふさぐ前提で考えてください。

紙・合成紙タイプ

薄くて曲面に貼りやすく、価格も抑えめなタイプです。

表面に薄いコートがあるものは軽い水拭きに耐えますが、水が乗ったままになると波打ち、乾いてもその跡が残ります。

洗面所やキッチンの壁面全体には向きません。

家具の扉や本棚の側面のように、水がかからない場所で使うのが向いています。

布・不織布タイプ

ファブリック調の質感を出すためのタイプで、繊維が水を吸います。

湿気の多い場所ではカビの足場にもなるため、脱衣所を含めて水回りは避けてください。

表面の風合いは魅力ですが、この記事の用途では選択肢から外れます。

厚みと粘着方式の組み合わせは、水以外の失敗にも関わります。粘着タイプと、水で貼る吸着タイプ、のり付きタイプの違いははがせる壁紙の粘着とのりの違いで解説しています。

貼る場所別|どのタイプの壁紙シールが合うか

水がかかる頻度と、貼る面の平らさの2つで組み合わせが決まります。自分の貼る場所を左の列から探してください。

貼る場所合いやすいタイプ確認したい表示向かないタイプ
洗面台の背面・側面塩化ビニルシート防水・防汚、水拭き可否紙・合成紙、布
キッチンのシンク奥塩化ビニルシート、アルミ調耐油・耐水、貼れる下地布、薄い紙
コンロの側面(離して貼る)耐熱記載のあるシート耐熱温度の数値発泡クッション、紙
タイル壁・目地のある面発泡クッション凹凸面への適合、厚み薄い塩ビ、紙
脱衣所・洗濯機まわりの壁塩化ビニルシート湿気の多い場所の可否布・不織布
浴室の中専用表示のある製品のみ浴室使用の可否一般の壁紙シール全般
家具の扉・棚板紙・合成紙、塩ビ厚み、下地の透けとくになし

この表から外れる人もはっきりしています。

浴室の内壁を全面貼り替えたい場合や、いつも水が伝う面をシートだけで済ませたい場合は、壁紙シールでは持ちません。

パネル材や浴室用の内装材を検討したほうが結果は安定します。

厚みで下地の透けをどう抑えるかは白い壁紙シールと厚みの確かめ方で解説しています。

水回りで浮く原因は、たいてい端と目地です

剥がれの相談で多いのは、シートの真ん中ではなく端からの浮きです。

カットした断面がむき出しのまま水の通り道に置かれていると、そこから粘着層に水分が回ります。

壁と洗面台の取り合い、シンクとの境目、床際の巾木の上は、貼る前にコーキング材でふさぐか、シートの端をその境目より上で止めるかを決めておいてください。

もう1つ多いのがタイル面です。

目地の溝には粘着面が届かず、点でしか接していないため、水気があると数日で角が浮きます。

薄い塩ビシートを目地の上にそのまま貼るのはうまくいきません。

厚みのある発泡タイプを使うか、目地を樹脂で埋めて平らにしてから貼るという手順が必要です。

砂壁や繊維壁は水回りには少ないものの、表面が粉を吹く面には直貼りしないでください。

既存のクロスの上に重ね貼りするときは、下のクロスののりが湿気でゆるむことも考えておきます。

もともと浮きぎわがある壁は、その部分を先に押さえてから貼らないと、シートごと膨らみます。

柄物を選ぶ場合は、水回りの狭い面ほど柄の切れ目が目立つので、貼る面積から先に決めるほうが失敗しません。

柄の大きさと面積の関係はおしゃれな壁紙シールの選び方で解説しています。

買う前に商品ページで見る表示と、採寸のしかた

採寸と必要枚数の出し方

幅と高さをメジャーで測り、シートの幅で割って必要な列数を出します。

継ぎ目は水が入る入口になるため、水回りでは列数を増やさない貼り方が有利で、45cm幅より90cm幅前後のロールのほうが継ぎ目を減らせます。

柄物は柄合わせのぶんが余分に要るので、1列あたり柄1周期ぶんを足して考えてください。

ロールか枚売りかで単位も変わるため、小さく試したいなら枚売り、面をまとめて貼るならロールという分け方になります。

商品ページで確かめる4項目

見るのは、使用可能場所の記載、防水と耐熱それぞれの表記、厚みの数値、貼れる下地の一覧です。

使用可能場所に浴室不可と書かれていれば、防水表示があっても浴室では使えません。

厚みは下地の透けと目地への追従に関わる数値で、書かれていない製品は判断材料が1つ減ると考えてください。

この4項目の見方は壁紙シールを厚み・防水・粘着で比べる基準でも解説しています。

買ってからの確認も1つあります。

目立たない場所に10cm角ほど貼り、1日おいてからゆっくりはがしてみてください。

下地の表面が一緒に持ち上がるようなら、その壁に全面貼るのは避けたほうがいいでしょう。

湿気の多い場所に貼った壁紙シールは、はがすときに残りやすい

はがせるかどうかは製品の性能だけでは決まらず、下地との組み合わせで変わります。

ビニールクロスに貼って短期間で剥がすなら跡が残りにくいタイプもありますが、湿気と温度変化を受け続けた粘着は硬くなったり逆にべたついたりして、のりが壁に残ることがあります。

塗装面では塗膜ごと持っていかれることがあり、砂壁や繊維壁は表面ごと崩れます。

タイルやステンレスのような硬い面は比較的きれいに剥がれますが、のり残りは起きます。

賃貸で気になるのは原状回復の負担です。

国土交通省のガイドラインでは、クロスの価値は入居年数に応じて下がり、6年で残存価値1円まで償却される扱いになっています。

傷めてしまった場合でも、経過年数によって借主の負担割合は変わるため、全額を請求されると決まっているわけではありません。

とはいえ、下地を傷めない選択が最善であることは変わりません。

判断の考え方は賃貸ではがせる壁紙を使う前の原状回復の考え方で解説しています。

よくある質問

防水と書かれた壁紙シールなら浴室の中に貼れますか

貼れません。

浴室は水がかかるだけでなく、湿気と温度が大きく上下する場所で、一般の壁紙シールは使用不可としている製品が多数です。

浴室での使用を明記した内装材を選んでください。

キッチンのシンク周りは水拭きしても大丈夫ですか

表面が塩化ビニルで水拭き可の記載があるものなら、固く絞った布での拭き取りは想定された使い方です。

ただし継ぎ目や端に水を溜めないでください。

拭いたあとは端の部分を乾いた布で押さえておくと、粘着のゆるみを抑えられます。

タイルの目地に直接貼れますか

薄いシートを目地の上にそのまま貼ると、溝の部分は接着せず、角から浮きます。数ミリ厚の発泡クッションタイプを選ぶか、目地を埋めて平らにしてから貼ってください。

100円ショップで買える壁紙シールでも防水はありますか

表面が塩化ビニルで水を弾く製品は、100円ショップで買える範囲にもあります。

ただし枚売りでサイズが小さいため継ぎ目が増え、水回りの広い面には向きません。

小さな面で試したいときや、家具の一部を貼るときの選択肢と考えてください。

防水シートを貼ればカビは防げますか

防げません。

シートの裏に湿気がこもると、かえって乾きにくい状態を作ります。

既にカビがある壁は貼る前に対処し、乾いてから施工してください。

体調に影響が出ている場合は医療機関に相談してください。

まとめ

防水表示は表面が水を吸わないという意味で、貼った場所全体が水に強くなるわけではありません。

水回りで持ちを決めるのは、素材が塩化ビニルかどうか、貼る面が平らかどうか、そして端をどこで止めるかという3点です。

洗面台やシンク奥なら塩化ビニルシート、目地のあるタイル面なら発泡クッション、浴室の中は専用材という切り分けで考えると、選択肢はかなり絞れます。

ぜひ本記事の貼る場所別の比較表と、商品ページで確かめる4項目を参考に、自分の壁に合うタイプを選んでください。

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