コンクリート柄のリメイクシートで無機質に見せる貼り方と選び方

コンクリート打ちっぱなしの壁にリメイクシートを貼ろうとして角から浮いてきたのなら、原因は粘着力ではなく表面の粉です。
コンクリートやモルタルは細かい凹凸とチョーキング(表面が白い粉を吹く現象)があり、粘着面が点でしか触れません。
逆に、平らなクロスや家具にコンクリート「柄」のシートを貼るのは、まったく別の話で、こちらは下地さえ平らなら扱いやすい部類です。
本記事では、コンクリート面に貼るときの下地条件、コンクリート柄シートのタイプ別の見え方、必要枚数の出し方、はがすときに何が残るかを解説します。

壁デコ.com編集部
「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
貼る対象はコンクリート面か柄か
「リメイクシート コンクリート」で探している人は、二手に分かれます。
片方は本物のコンクリート壁やブロック塀を隠したい人で、もう片方はクロスや家具にコンクリート打ちっぱなし風の柄を貼りたい人です。
この2つは選ぶ基準がほとんど重なりません。
コンクリート面に貼る場合、シートの粘着力より下地の状態で結果が決まります。
表面を手でこすって白い粉が付くなら、その粉ごと剥がれるため、シールタイプを直貼りしても数日から数週間で角が浮きます。
凹凸が1mmでもあれば、粘着剤が谷の部分に届かず、接着面積が想定の半分以下になります。
一方、コンクリート柄を貼る側の悩みは接着ではなく見え方です。
グレー一色に見えて実は色ムラの入り方で印象が大きく変わり、面積が広いほど部屋が暗く沈みます。
どちらの立場かで読む場所が変わるので、まず自分がどちらかを決めてから先を読んでください。
壁紙シート全般の下地の考え方はリメイクシートの種類と貼れる場所の基本で解説しています。
粉と凹凸で見分ける貼れる下地
チョーキングを確かめる
黒い布か指の腹で壁を10cmほどこすってください。
白い粉が付いたら、そのままシートを貼っても粉の層ごと剥がれます。
粉は水拭きだけでは止まらないことが多く、ブラシで落としてからシーラー(下地を固める塗料)を塗る工程が別に必要です。
ここを飛ばすと、粘着の強さに関係なく浮きます。
凹凸の深さを見る
打ちっぱなしのコンクリートには型枠の跡、気泡でできた小さな穴、ジャンカと呼ばれる粗い部分があります。
定規を当てて隙間が見えるなら、粘着シートは点でしか触れません。
ブロック塀やモルタルの刷毛引き仕上げはさらに顕著で、直貼りは避けてください。
パテで平らにするか、ベニヤ板や薄い合板を先に固定して、その上にシートを貼るほうが確実です。
屋外と地下は湿気を疑う
コンクリートは水を含みます。
ベランダの壁、半地下の部屋、北側の外壁に面した内壁は、乾いて見えても内部から湿気が抜け続けていることがあり、粘着剤が湿気で緩みます。
屋外用の表示があるシートでも、下地側から水分が来る条件までは想定していない製品が大半です。
カビの発生も含めて、常時湿る面には貼らない判断が現実的でしょう。
コンクリート柄リメイクシートの3タイプ
コンクリート柄と一口に言っても、印刷の作りで見え方も扱いやすさも変わります。売り場では同じ「コンクリート柄」の名前で並んでいますが、厚みと表面加工を見れば区別がつきます。
フラットな印刷タイプ
塩ビフィルムにグレーの写真データを印刷しただけの、いちばん薄いタイプです。
厚みがないぶん曲面や角に回り込ませやすく、家具の側面や小物に向いています。
ただし表面がつるりとしているので、照明が当たると印刷面であることが分かりやすく、広い壁一面に貼ると「グレーの紙を貼った壁」に見えることがあります。
エンボス加工タイプ
表面に微細な凹凸を付けて、コンクリートのざらつきを再現したタイプです。
光が乱反射するため反射でテカらず、離れて見たときの本物らしさはこちらが上になります。
そのぶん厚みがあって角の処理が硬く、細かい凹凸に押し込むには向きません。
広い平面をまとめて貼るならこちらが扱いやすいです。
不織布・布ベースタイプ
裏打ちが不織布や布になっているもので、しなやかで折り目が付きにくいのが特徴です。
伸びる製品もあり、多少のカーブに追従します。
ただし表面が布なので水拭きに弱い製品が多く、キッチンや洗面まわりには向きません。
どのタイプが自分に合うか
| タイプ | 特徴 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| フラットな印刷 | 薄くて曲面に追従。表面がつるりとして反射が出やすい | 家具の天板・扉・小物など小面積に貼る人 | 壁一面に貼って質感を出したい人 |
| エンボス加工 | 凹凸で光が散り、離れて見ると本物に近い。厚みがある | 広い壁を一気に貼りたい人 | 角が多い家具や細い柱に巻きたい人 |
| 不織布・布ベース | 柔らかく折り目が付きにくい。水拭きに弱い製品が多い | 寝室や書斎など水がかからない場所を扱う人 | キッチン・洗面など水はねがある場所に貼る人 |
もう一つ、色味の幅も選ぶ基準になります。
同じグレーでも青みが強いものは冷たく、ベージュ寄りのものは落ち着いて見えます。
木目の家具と合わせるならベージュ寄り、白と黒でまとめた部屋なら青み寄りが馴染みやすいでしょう。
木の質感と並べるときの相性は木目のリメイクシートがリアルに見える条件で解説しています。
選び方で失敗しやすいコンクリート柄
いちばん多いのは、面積を考えずに濃いグレーを選ぶことです。
サンプル写真では格好よく見えても、四畳半の壁一面に貼ると光を吸って部屋が暗くなり、昼でも照明が要るようになります。
1面だけのアクセントにとどめるか、明るめのグレーを選ぶほうが失敗しにくいです。
柄のリピート(同じ模様が繰り返される間隔)を見ないのも落とし穴になります。
コンクリート柄は無地に見えて、実際は色ムラや型枠の線が一定間隔で繰り返されています。
この線が数十cmおきに揃って並ぶと、逆に人工的に見えます。
商品ページにリピート寸法の記載があるなら確認し、記載がなければ画像を拡大して同じシミが何度出てくるかを数えてください。
もう一点、既存の柄が透ける失敗もあります。
コンクリート柄は色が薄いため、下のクロスに凹凸や濃い色があると、それが浮き出ます。
エンボスの強いクロスの上に薄いシートを貼ると、コンクリートの模様と下地の模様が二重に見えます。
厚手のタイプを選ぶか、下地を先に整えてください。
買う前に測る箇所と、余分に見る枚数
採寸は貼る面の縦横を実測し、それぞれに5cmずつ足した数字で考えてください。
角の巻き込みと、貼り位置がずれたときの逃げ代です。
コンクリート柄はリピートが控えめな製品が多いので、柄合わせの余分は木目や北欧柄ほど要りませんが、それでも1面につきロール1本ぶん余裕を見ておくと途中で足りなくなる事態を避けられます。
商品ページで見るのは、幅・長さ・裏面の粘着方式・表面の材質の4点です。
幅は45cm前後と90cm前後が多く、広い壁に45cm幅を使うと継ぎ目の数が倍になります。
継ぎ目はコンクリート柄だと目立ちやすいので、面が広いなら幅の広い製品を優先してください。
試し貼りは必ず行ってください。
押し入れの中や家具の裏など、見えない場所に10cm角を貼り、24時間から48時間おいてから剥がします。
ここで下地が毛羽立ったり塗装が持っていかれたりするなら、その面には貼らない判断をしてください。
柄が広い面積で必要になる場合の考え方は色数を抑えてまとめるコツと貼る面積で解説しています。
はがした後にコンクリートと下地へ残るもの
コンクリートやモルタルに直貼りしたシートを剥がすと、表面の脆い層が一緒に付いてくることがあります。
粉を吹いていた面ならほぼ確実で、剥がした跡が斑(まだら)になります。
原状回復が必要な物件では、コンクリート面への直貼り自体を避けるのが無難でしょう。
ビニールクロスに貼った場合は、製品が再剥離をうたっていて、かつ貼ってから間もない状態なら、比較的きれいに剥がれるタイプが多いです。
ただし年数が経つと粘着剤がクロス側に移り、のりが残ります。
夏場の高温で粘着が進むことも、剥がれにくさにつながります。
剥がすときはドライヤーの温風を当てて粘着を緩め、ゆっくり斜めに引くと負担が減ります。
賃貸の原状回復では、国土交通省のガイドラインでクロスの価値が6年で残存1円まで下がる扱いになっています。
全額を請求されると決まっているわけではありませんが、貼る前に契約書の特約を読んでおいてください。
ふすまや建具に貼る場合の考え方はふすまに貼る前の確認点と手順で解説しています。
キッチンや家電まわりに貼るリメイクシート
コンクリート柄をキッチンの壁やレンジまわりに使いたい場合、防水表示と耐熱表示は別物だと考えてください。
「防水」と書かれていても、熱に対する保証は含まれません。
コンロの真横や、オーブンの排気が直接当たる位置には貼らないでください。
冷蔵庫や食器棚のような家電・家具の面に貼るなら、放熱部を避けることが条件になります。
冷蔵庫の側面は運転中に温まる部分があり、そこに貼ると粘着が緩んで角から浮きます。
冷蔵庫のリメイクシートは熱で剥がれる?で耐熱の選び方を解説しています。
金属面のグレーと合わせたい場合は、コンクリート柄ではなくステンレス柄のシートをキッチンに貼れる条件のほうが目的に合うこともあります。
よくある質問
ブロック塀にリメイクシートは貼れますか
直貼りは避けてください。
ブロックの表面は粗く、目地に深い溝があるため、粘着面がほとんど接触しません。
屋外は雨と紫外線もかかります。
どうしても見た目を変えたいなら、シートではなく塗装や、フェンス材を前に立てる方法を検討してください。
コンクリート打ちっぱなしの内壁に貼りたいのですが、下準備は何が要りますか
粉を落とすブラシ掛け、シーラーによる下地固め、凹凸を埋めるパテの3工程が基本になります。
ここまでやってようやくシートが貼れる面になります。
手間を考えると、シートより塗装のほうが合う場面もあります。
コンクリート柄は部屋が暗くなりませんか
面積と色の濃さ次第です。
濃いグレーを壁一面に貼れば確実に暗くなります。
1面だけのアクセントにするか、明るめのライトグレーを選び、家具や床の色を明るくして釣り合いを取ってください。
同じ柄が繰り返されて不自然に見えないか心配です
商品画像を拡大して、特徴的なシミや型枠の線が何度出てくるかを数えてください。
目立つ模様が短い間隔で繰り返されている製品は、広い面に貼ると規則性が見えます。
貼るときに1枚おきに上下を反転させると、繰り返しが目立ちにくくなります。
子供部屋に貼るなら注意点はありますか
手の届く高さは角から剥がされやすいので、端をぴったり合わせず、少し余らせて折り返して固定するほうが持ちます。色が暗くなりがちな柄なので、明るい色との組み合わせはピンク系を子供部屋でまとめるコツで解説しています。
まとめ
コンクリート面に貼る場合は、粉と凹凸を先に確かめてください。
粉が付く面や定規を当てて隙間ができる面は、シートの粘着力に関係なく浮きます。
コンクリート柄を貼る場合は、面積と色の濃さで部屋の明るさが変わるので、広い面には明るめを選び、濃いグレーは1面だけにとどめるほうが失敗しにくいです。
タイプの違いは、フラットな印刷が小面積と曲面向き、エンボス加工が広い壁向き、不織布ベースが水のかからない場所向きという分かれ方になります。ぜひ本記事のタイプ別比較表と、採寸で見る4つの表示項目を参考に、貼る面に合うシートを選んでください。




