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UVカット・遮熱の窓シート|数値の読み方と効果の選び方

UVカット・遮熱の窓シート|数値の読み方と効果の選び方

夏の午後に窓際へ立つと、カーテンを閉めていても熱気が伝わってきます。

窓ガラス用の遮熱シートはその日射熱を反射・吸収して室内へ入る量を減らす製品ですが、貼る前にまず確かめるのはガラスの種類です。

網入りガラスや複層ガラス、金属膜のあるLow-Eガラスに濃い色や金属蒸着のシートを貼ると、ガラス内部に熱がこもって熱割れが起きることがあります。

製品側も「網入り・複層ガラスには使用不可」と条件を書き分けているので、サッシの表示とガラスの断面を先に見てください。

本記事では、ガラス種類ごとの貼れる・貼れない、遮熱と断熱の違い、4タイプの見え方と明るさ、採寸とはがしたときの跡について解説します。

壁デコ.com編集部

「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

遮熱シート選びは、ガラスの種類の確認から始まります

遮熱シートは日射の熱を反射したり吸収したりして室内側への侵入を抑える構造で、そのぶんガラス自体は温まります。

ガラスは日が当たる中央部が先に膨張し、サッシの溝に隠れた周辺部は温度が上がりにくいため、この温度差が大きくなるとガラスが自ら割れます。

これが熱割れで、遮熱シートを貼ることで起きやすくなる現象です。

製品の注意書きに「網入り・複層は不可」と並んでいるのは、この理由からです。

網入りガラス

ガラスの中に金網が入っていて、火災時に破片が落ちにくいよう作られたガラスです。

もともと金属線とガラスの膨張差があるため熱割れしやすく、遮熱シートは基本的に使えません。

どうしても貼りたい場合は網入り対応をうたう製品を探すことになりますが、対応表記があっても方位や日照条件によっては勧められないため、取扱店やメーカーへ窓の向きを伝えて確認してください。

複層ガラス・Low-Eガラス

2枚のガラスで空気層を挟んだ複層ガラスは、室内側のガラスに熱がこもりやすい構造です。

さらにLow-Eガラスは特殊金属膜が既に熱を反射しているので、その上に遮熱シートを重ねると熱の逃げ場がなくなります。

断面を横から見て2枚に分かれていたら複層で、この場合は遮熱シートよりも外付けのすだれやシェードのほうが無理がありません。

単板の透明ガラス・型板ガラス

1枚ものの透明ガラスは、遮熱シートがいちばん素直に使える下地です。

ただし片面が凹凸のある型板ガラス(かすみガラス)は、粘着タイプも水で貼る吸着タイプも凹凸面には密着しません。

型板ガラスに貼るなら、平らな側の面に貼るか、凹凸面に対応すると明記された製品を選んでください。

ガラスの種類ごとの向き不向きはガラスフィルムの種類と選び方でも解説しています。

遮熱と断熱は別物|夏の暑さと冬の寒さでシートが変わる

売り場では隣に並びますが、遮熱と断熱は狙う熱の向きが逆です。

遮熱は外から入ってくる日射熱を反射・吸収して減らすもので、効果が出るのは日が直接当たる時間帯です。

対して断熱は、ガラス越しに熱が出入りする量を空気層で抑えるもので、冬の冷えや結露を対象にしています。

そのため、西向きの窓で夕方の暑さに困っているなら遮熱寄りの製品を、冬に窓辺が冷えて結露するなら気泡緩衝タイプのような断熱寄りの製品を選ぶことになります。

両方をうたう製品もありますが、日射を強く反射する仕様は可視光線透過率も下がるので、室内は確実に暗くなります。

1年を通して1枚で済ませようとすると、どちらの季節にも中途半端になりがちです。

夏だけ貼って秋に外す使い方も、選択肢として現実的でしょう。

窓ガラス用遮熱シートの4タイプと、見え方・明るさの違い

遮熱をうたう製品は、光をどう処理するかで作りが分かれます。反射で返すのか、拡散させるのか、空気の層で伝わりを遅らせるのかという違いで、見え方も明るさも変わります。

金属蒸着のミラータイプ

アルミなどの金属を薄く蒸着した層で日射を反射するタイプで、遮熱の数値はいちばん出やすい作りです。

明るい側から暗い側が見えにくくなるので目隠しにもなりますが、これは昼間に外が明るいときだけの効果で、夜に室内の照明を点ければ外から中が見えます。

ミラー効果が成り立つ条件はミラーシートの使い方で解説しています。

熱を強く反射するため熱割れの条件も厳しく、貼れるガラスがもっとも限られるタイプです。

すり調・乳白の半透明タイプ

光を拡散させて視線を遮りつつ、明るさはある程度通すタイプです。

遮熱性能は金属蒸着より控えめですが、色味が白っぽいぶん室内が暗く沈みにくく、浴室や玄関脇の窓など目隠しを兼ねたい窓に向きます。

見え方と明るさの兼ね合いで迷うなら、目隠しシートの選び方で扱っている4つの基準が判断の下敷きになります。

透明の高透過タイプ

見た目をほぼ変えずに紫外線と赤外線を抑えることを狙った多層フィルムで、景色を残したい窓や、採光を落としたくないリビングの掃き出し窓で選ばれます。

反射が弱いぶん遮熱の数値は控えめになり、価格帯も高めです。

透明であっても熱吸収は起きるので、複層ガラスへの可否は製品ごとに確認してください。

気泡緩衝タイプ

プチプチ状の気泡で空気層を作る、断熱寄りの製品です。

水で貼れて剥がしやすく、冬の結露対策として使われますが、日射を反射する力は弱いため夏の遮熱を主目的にすると期待とずれます。

半透明で視線は遮れる一方、窓の見た目は大きく変わります。

タイプ別に向いている人

タイプ見え方と明るさ向いている人向かない人
金属蒸着ミラー鏡面。昼は外から見えにくく、室内は暗くなる西日が強い単板ガラスの窓で、暗くなってもよい人複層・Low-E・網入りガラスの窓、夜も見えないことを期待する人
すり調・乳白白く拡散。明るさは残るが景色は消える目隠しと日射対策をまとめたい浴室・玄関・道路側の窓窓から外を見たい人
透明の高透過ほぼ変わらない。景色が残る採光と眺望を落としたくないリビングの窓強い遮熱数値を求める人、費用を抑えたい人
気泡緩衝半透明。凹凸で外は見えない冬の冷えと結露を先に何とかしたい人夏の日射対策を主目的にする人、見た目を変えたくない人

この表で自分の窓が2タイプにまたがるなら、優先するのは季節ではなくガラスの種類です。複層ガラスの窓で遮熱を諦めることになっても、熱割れで交換になるほうが手痛い出費になります。

遮熱シートの選び方で失敗しやすいパターン

数値の読み違えがいちばん多いところです。

パッケージに大きく出ている紫外線カット率は日焼けや色あせに関わる指標で、暑さとは別の話です。

遮熱の程度を見るなら、日射熱を通す割合を示す遮蔽係数や日射熱取得率のほうを見てください。

フィルムの光学性能はJIS A 5759という試験規格に沿った数値を載せている製品があり、同じ規格の数値どうしなら比べられます。

次に多いのが、明るさの見落としです。

可視光線透過率が低い製品は遮熱の数値が出やすい代わりに室内が暗くなり、昼でも照明を点けることになります。

北側の部屋や、もともと採光が弱い窓に濃いシートを貼ると、暑さは減っても暗さが不満に変わります。

貼る面の勘違いも起きます。

ほとんどの製品は室内側専用で、屋外に貼ると耐候性が足りず短期間で劣化します。

屋外貼り対応と書かれた製品は別に存在するので、商品ページの「施工面」の表記を確認してください。

飛散防止も兼ねたい場合は、遮熱と飛散防止の両方を明記した製品を選ぶ必要があり、遮熱だけの製品に破片を保持する強度は期待できません。

この線引きは飛散防止フィルムの選び方で解説しています。

買う前に測るものと、確認する表示

採寸はガラス面の縦横だけでなく、サッシに隠れる部分を含めた見えている範囲を測ります。

カットしやすいよう上下左右に1〜2cmの余分を足した寸法で用意し、貼ってから余りを切り落とす手順にすると、寸法不足でやり直す事故が減ります。

窓が複数枚に分かれている引き違い窓は、1枚ずつの寸法で必要枚数を計算してください。

測り方の細かい手順は窓の目隠しシートの貼り方で解説しています。

確認する表示は4つです。

適合するガラスの種類、施工面が室内か屋外か、粘着方式が水で貼る吸着なのか粘着剤付きなのか、そしてロールの幅と長さです。

幅が窓より狭いと継ぎ目が出るので、幅の数字は窓の実寸と突き合わせておきます。

水で貼るタイプは位置を直せる代わりに、ガラスの油分が残っていると密着しません。

貼る前の脱脂と気泡の抜き方は窓シートの貼り方で解説しています。

試し貼りも忘れないでください。

窓の下端など目立たない一角に10cm角ほど貼って半日置き、浮きや白濁が出ないかを見ます。

100円ショップやホームセンターで小さめのものを1枚だけ買って様子を見る手もあり、売り場の探し方はダイソーの目隠しシートで解説しています。

はがすときに残るもの|賃貸のガラスとサッシ

ガラスは表面が平滑で吸い込みがないため、シート本体はきれいに剥がれることが多い下地です。

ただし粘着剤付きの製品を長期間、しかも直射日光の当たる窓に貼っていると粘着剤が硬化し、糊がガラスに残ります。

この場合はガラス用のスクレーパーとシール剥がし剤で落とせますが、樹脂サッシやゴムパッキンに剥がし剤が触れると変質するので、はみ出させないよう養生してください。

気をつけたいのはガラス以外の部分です。

シートをサッシやパッキンにまたがらせて貼ると、剥がすときにパッキンの表面が持っていかれることがあります。

ガラス面の内側で完結させる貼り方にしておけば、退去時の判断もガラス1枚の話で済みます。

賃貸のクロスの原状回復では国土交通省のガイドラインで経過年数に応じて負担が下がる扱いがありますが、ガラスやサッシは別の扱いになるため、破損を伴う剥がし方は避けてください。

よくある質問

遮熱シートを貼れば冷房代は下がりますか

下がるとは断定できません。

日射熱の侵入を抑える構造ですが、実際にどれだけ変わるかは窓の方位・面積、ガラスの種類、庇の有無、部屋の断熱状況で変わります。

西向きの大きな窓のように日射が直接入る条件では違いが出やすく、日が当たらない北向きの窓に貼っても暑さの原因が別にあるため変化は小さくなります。

網入りガラスに貼れる遮熱シートはありますか

網入り対応と明記された製品はありますが、対応表記があっても日照条件によっては勧められない場合があります。

窓の方位とガラスのサイズ、日が当たる時間を伝えて、取扱店かメーカーの問い合わせ窓口で確認してください。

判断がつかないうちに貼るのは避けたほうが無難です。

ミラータイプなら夜も外から見えませんか

見えます。

ミラータイプは明るい側から暗い側が見えにくくなる仕組みなので、夜に室内の照明を点ければ明暗が逆転し、外から中が見える状態になります。

夜の視線を遮るならカーテンやブラインドとの併用が要ります。

仕組みと限界は夜も見えない目隠しシートはある?で解説しています。

すでにカーテンがある窓に貼る意味はありますか

あります。

カーテンはガラスを通り抜けた熱を布で受け止めるため、ガラスとカーテンの間に熱がたまります。

シートはガラスの段階で日射を減らす位置にあるので、役割が重なりません。

ただし遮熱シートを貼っても窓辺が熱くなること自体は残るため、どちらか一方に置き換える考え方にはなりません。

貼ったあとに位置をずらせますか

水で貼る吸着タイプなら、貼り直しがきく製品が多いです。

粘着剤付きの製品は貼った直後であれば位置を調整できるものもありますが、時間が経つと剥がすときに伸びたりちぎれたりします。

大きな窓ほどやり直しが難しくなるので、上端の位置を先に決めてから中央、左右の順に空気を押し出す進め方にしてください。

まとめ

窓ガラス用の遮熱シートは、性能表の数字より先に、貼る窓のガラスが単板か複層か網入りかで選べる範囲が決まります。

単板の透明ガラスなら4タイプから選べますし、複層やLow-Eなら遮熱シート以外の日射対策に切り替えたほうが安全です。

そのうえで、夏の日射なら遮熱寄り、冬の冷えと結露なら気泡緩衝タイプという分け方になり、明るさをどこまで手放せるかで最終的なタイプが決まります。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と、購入前に確認する4つの表示を参考に、自分の窓に合う1枚を選んでください。

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