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キッチン・水回りの耐熱と防水|表示の読み方と選び方の基準

キッチン・水回りの耐熱と防水|表示の読み方と選び方の基準

キッチンの壁に貼るリメイクシートを探していると、商品説明に「防水」と書いてあっても耐熱の記載が見つからないことがあります。

防水と耐熱はまったく別の性能で、水に強いシートが熱に強いとは限りません。

塩化ビニル製のシートは60℃前後から軟化し始めるものもあり、コンロの熱が直接当たる位置では縮んだり反ったりします。

壁に貼るものを選ぶとき、耐熱の話は「何℃まで」ではなく「どの位置に貼るか」から決まります。

本記事では、耐熱表示の読み方・コンロ周りに貼れる素材と貼れない位置・タイプ別の向き不向き・貼る前の採寸と試し貼りを解説します。

壁デコ.com編集部

「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

耐熱表示の前に決まる貼る位置とコンロ

耐熱シートを探す前に、貼りたい面がコンロの火からどれくらい離れているかを測ってください。ここが決まらないと、どんな数値の商品を選んでも判断できません。

ガスコンロの場合、五徳(ごとく)の脇の壁面は調理中に手で触れないほど熱くなることがあります。

一方、シンクの上や冷蔵庫の側面なら、熱源から離れているぶん一般的なリメイクシートでも大きな問題は起きません。

同じ「キッチンの壁」でも、必要な性能が変わります。

そして、消防法や建築基準法の関係で、多くの住宅ではコンロの背面と側面に不燃材のキッチンパネルやタイルが張られています。

この面にシートを重ねると、不燃であるはずの下地の上に燃える素材を追加することになります。

メーカーが「コンロ周りには使用しないでください」と注意書きを載せているのは、耐熱温度の問題だけではなく、この防火の考え方があるためです。

IHでも安心とは言えない理由

IHクッキングヒーターなら直火がないので安全そうに見えますが、鍋底からの放射熱と、鍋を動かしたときにこぼれる熱い油は変わりません。

とくに揚げ物をすると、油の飛沫(ひまつ)が180℃前後のまま壁に付きます。

IHだから耐熱を気にしなくていい、とはなりません。

防水と難燃、耐熱は別物として読む

商品ページに並ぶ表示は似た顔をしていますが、保証している内容が違います。混同したまま買うと、必要な性能が抜けたまま貼ることになります。

表示意味していること意味していないこと
防水・撥水表面に水がかかっても浸みない、拭ける熱に強いこと、油汚れが落ちること
耐熱(◯℃)その温度までは変形や剥離が起きにくいとされる燃えないこと、直火に耐えること
難燃・防炎火が付いても燃え広がりにくい加工変形しないこと、コンロ横に貼ってよいこと
耐油油が付いても素材が劣化しにくい熱い油に耐えること

「耐熱80℃」と書かれていても、それは80℃までなら形が保たれるという意味で、火が当たっても燃えないという保証ではありません。

逆に「難燃」だけの表示なら、燃え広がりにくいかわりに熱で縮む可能性は残ります。

キッチンで使うなら、耐熱と耐油と拭き取りやすさの3つがそろっているものを探すことになります。

なお、商品によっては耐熱温度が「使用環境温度」として書かれている場合があります。

これは常時さらされる温度の上限で、瞬間的な熱への強さとは別の数値です。

表示が「耐熱温度」なのか「使用温度範囲」なのかまで見てください。

キッチンで使えるリメイクシートの種類と限界

リメイクシートと呼ばれるものは素材でいくつかに分かれ、熱への強さもそこで決まります。同じ「木目調」でも、下の素材が違えば別物です。

塩化ビニル(PVC)製の一般的なシート

100円ショップやホームセンターで最も多く並ぶタイプで、柄の種類が豊富です。

柔らかくて曲面にもなじみますが、熱で軟化しやすいという性質があります。

製品によって耐熱温度の表示はさまざまで、60℃程度のものから、キッチン用として80℃前後をうたうものまであります。

冷蔵庫の側面や収納扉には向きますが、コンロ横は避ける前提で選んでください。

アルミ製・アルミ蒸着タイプ

キッチン用として売られているアルミシートは、表面が金属なので熱に対して塩ビより有利です。

油汚れも拭き取りやすく、コンロ周りの汚れ防止シートとしてはこのタイプが定番になっています。

ただし裏面の粘着剤には耐熱の限界があり、熱を受け続けると粘着が緩んで角から浮きます。

また金属光沢が強く、柄で部屋の雰囲気を変える用途には向きません。

ポリエステル・PET系のフィルム

塩ビより硬く、熱による寸法変化が小さいタイプです。

透明や半透明のものが多く、壁の柄を変えるというより、既存のタイルや壁を汚れから守る目的で使われます。

硬いぶん曲面には追従しにくく、コーナーで浮きやすいという特徴があります。

不燃・準不燃をうたう内装用シート

建築の内装制限に対応した不燃シートは業務用の流通が主で、幅の広いロールで扱われます。

施工に専用の接着剤やプライマー(下地の食いつきを良くする下塗り材)が必要なものもあり、シールを貼る感覚では扱えません。

取扱いや価格帯は販売店によって変わるので、店舗やメーカーに問い合わせて仕様書を取り寄せてください。

タイプ別に見る向き不向き

どの素材を選ぶかは、貼る場所と目的の組み合わせで決まります。柄を楽しみたいのか、汚れを防ぎたいのかで答えが変わります。

タイプ熱への強さと特徴向いている人向かない人
塩ビ製リメイクシート熱で軟化しやすい。柄が豊富で曲面に強い冷蔵庫・収納扉・シンク下の見た目を変えたい人コンロの横やオーブン上に貼りたい人
アルミシート金属面で熱と油に比較的強い。粘着剤側に限界ありコンロ後方の汚れを防ぎたい人ナチュラルな内装に合わせたい人
PET系フィルム寸法が安定。透明が多い既存のタイルを見せたまま保護したい人凹凸のある壁や曲面に貼りたい人
不燃系内装シート燃え広がりにくい。施工に手間がかかる面積が広く、恒久的に仕上げたい人賃貸で退去時に戻す前提の人

賃貸なら、はがすときのことを含めて選ぶ範囲が変わります。

下地を傷めにくい貼り方は賃貸で壁に貼れるもの一覧で解説しています。

100円ショップの製品でどこまでできるかを知りたい場合はダイソー・セリアの違いと選び方が判断材料になります。

選び方でつまずきやすい耐熱の落とし穴

耐熱温度の数字だけを見て買うと、貼ってから問題が出ます。実際に起きやすいのは次の食い違いです。

  • キッチンパネルやタイルの上に貼ってしまい、目地の凹凸で角から浮く。粘着面が点でしか接していないため、熱と湿気で一気に剥がれます
  • 耐熱表示を見て安心し、コンロの真横に貼る。表示は変形しにくい温度で、着火しない保証ではありません
  • 換気扇のフィルター枠やレンジフードの内側に貼る。油と熱が同時にかかり、粘着剤が溶けて拭き取りにくい状態になります
  • ガスの元栓や警報器の近くまで貼り広げてしまう。火災警報器や換気口をふさぐ貼り方は避けてください

もうひとつ多いのが、貼ったあとで気泡や浮きを直そうとドライヤーで温める方法です。

塩ビは熱で伸びるので一時的にはなじみますが、冷えるときに縮んで別の場所が引っ張られます。

加熱で調整するのは、伸縮の少ない素材でないと逆効果になります。

購入前に確かめるリメイクシートの4点

商品ページと現場の両方を見て、次の4つを埋めてから注文してください。

貼る面の実寸と、熱源からの距離

幅と高さをメジャーで測り、コンロの端から壁までの距離も記録します。

ガスコンロと壁の間に15cm以上の余裕があるかどうかで、選べる素材が変わります。

必要枚数の計算と、柄物で余分に見る量については必要枚数の出し方で解説しています。

下地が何でできているか

ビニールクロスなら粘着タイプが乗りますが、キッチンパネルのような光沢のある樹脂面では粘着が滑ることがあります。

タイル張りなら目地の凹凸をどう埋めるかを先に考えてください。

砂壁や繊維壁は表面ごと剥がれるため、直貼りは避けます。

商品ページで耐熱の表記形式を見る

「耐熱温度◯℃」と明記されているか、「使用温度範囲」なのか、そもそも記載がないのかを確認します。

記載がない製品は、耐熱性能を保証していないと考えて扱ってください。

あわせて「コンロ周りには使用しないでください」の注意書きがあるかも読みます。

目立たない場所で試し貼りをする

本番の前に、扉の裏や家具の側面など見えない場所へ10cm角ほど貼り、1日置いてからはがしてみてください。

下地が持っていかれるかどうかが分かります。

ここを省くと、はがすときに壁紙ごと破れることがあります。

作業に必要な道具は最低限そろえたい5点で解説しています。

はがす場面で起きること

熱を受けた場所のシートは、貼った直後よりはがしにくくなります。

粘着剤が熱で柔らかくなって下地に深く入り込み、シートだけが先に切れて、のりが面に残る状態になりやすいためです。

キッチンは油も付くので、のりと油が混ざってべたつきが取れにくくなります。

下地がビニールクロスなら、貼って間もないうちにゆっくり角度をつけてはがせば、跡が残りにくいタイプもあります。

ただし数年貼ったままだったもの、日光や熱を受け続けたものは、この前提が崩れます。

キッチンパネルやタイルのような硬い面なら、下地そのものは傷みにくいかわりに、のりが残ったときに溶剤で拭き取る作業が必要になります。

残ったのりの落とし方は素材別に使える溶剤と落とし方で解説しています。

賃貸の原状回復では、クロスの価値は経過年数で下がっていく扱いになっており、国土交通省のガイドラインでは6年で残存1円まで下がるとされています。

傷めたら全額請求されるとは限りませんが、下地を守る貼り方を選んだほうが揉めません。

具体的な方法は下地を守る3つの方法と手順で解説しています。

よくある質問

耐熱と書いてあればコンロの横に貼っていいですか

貼らないでください。

耐熱温度はその温度まで変形しにくいという意味で、火が当たっても燃えないことを示すものではありません。

多くのメーカーも、コンロ周りや直火が当たる位置での使用を避けるよう注意書きを載せています。

コンロ横の汚れを防ぎたいなら、置くタイプの油はねガードのほうが目的に合います。

防水シートを買えば耐熱もカバーできますか

できません。

防水は水を通さない性能で、耐熱は熱で変形しない性能です。

塩ビ製のシートは水に強くても60℃前後から軟化するものがあり、熱がかかる場所では別の性能が必要になります。

キッチンで使うなら、耐熱・耐油・拭き取りやすさが個別に書かれているかを見てください。

アルミシートなら熱くなる場所でも大丈夫ですか

表面の金属部分は熱に強いですが、裏の粘着剤には限界があります。

熱を受け続けると粘着が緩み、角から浮いてきます。

浮いた隙間に油が入ると、そこから汚れが広がるので、定期的に貼り替える消耗品として考えてください。

キッチンパネルの上に貼ってもいいですか

パネル自体は不燃材でも、その上に燃える素材を重ねることになります。

防火のうえでも、粘着が光沢面で滑って浮きやすいという点でも、おすすめできません。

汚れを防ぐ目的であれば、貼らずに拭き掃除で対応するか、置き型のガードを使う方向で考えてください。

オーブンレンジや炊飯器の上の壁には何を貼れますか

蒸気と熱が同時にかかる位置です。

耐熱と防水の両方が書かれた製品を選び、それでも定期的に浮きを確認してください。

炊飯器の蒸気が直接当たる位置は、シートを貼るよりも家電の置き場所をずらすほうが確実です。

まとめ

リメイクシートの耐熱は、数値の大小より貼る位置で判断が決まります。

コンロの近くは耐熱表示があっても避け、熱源から離れた冷蔵庫の側面や収納扉なら一般的な塩ビ製でも扱えます。

防水と耐熱と難燃は別の性能なので、キッチンで使うなら耐熱・耐油・拭き取りやすさが個別に書かれているかを商品ページで確かめてください。

そして、貼る前の試し貼りだけは省かないことをおすすめします。

同じ製品でも下地によってはがれ方が変わり、熱を受けた場所ではのりが残りやすくなります。

ぜひ本記事の表示の読み分け表とタイプ別の適合表を参考に、貼りたい面の実寸と熱源からの距離を測ってから製品を選んでください。

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